キャニメーションの森
2006年4月から開設していましたブログ「アニメーションの森」の続編です。デザインの専門学校で一昨年前40周年を迎えたアニメーション学科の学生たちの授業の様子やキャンパスレポート、卒業生の活躍を主に更新しておりますが、その役割はODCのホームページに任せて、ここのところは、プライベートなことをつぶやいています。
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宝塚市手塚治虫記念館の20周年イベントとして、平成26年度、5月8月12月と実施してきた「アニメのしくみ体験教室」の第4回最終回。 土曜日と日曜日開催の初日でしたが、宝塚の小中学校の春休みは、もうちょっと後なんですね。ということで、地元の人たちが来てくれたといよりも、堺市や川西市の近畿圏の子どもたちが、お家の人に連れられて、見学ついでに参加してくださいました。中には、香川県から予約してきてくれた家族もおられ...
スノーマンフェスティバルの人形アニメーション撮影で、グリーンバック撮影を行ないます。ビデオ撮影の時代ではクロマキー合成と言って、特定の色の成分から映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術なのですが、アナログからデジタルに変わり、ソフトを使ってパソコンで出来るようになりました。フィルムの時代では、ブルーバックを使って、オプチカルプリンターによる合成処理がされ、怪獣映画などで、あり得ない画面...
森本晃司監督と アニメーション1年生たちとのコラボレーションアニメ制作、『未来ニュース2014』第2回目の打ち合わせ。 学生たちが これまでに描き上げた、絵コンテとスケッチ画を、東京に送っていたのですが、それらについてのアドバイスを直接、森本先輩から聞く打ち合わせです。 森本先輩からの 指導は、厳しいものでした。 1.まず、スタイルがニュース番組の体を成していない。 これについては、第1回目の打ち合わせで言われ...
毎月、定期的に 実施されている、日本アニメーション学会・西日本支部の、アニメーション研究会で、大阪デザイナー専門学校アニメーション学科のカリキュラムが、研究会のテーマとして取り上げられました。 大阪芸大、大手前大学、関西学院大学、東京造形大学の教授や講師の方々の前で、3時間のプレゼンテーションを行いました。 古い卒業制作作品を上映するとあって、アニメーションの1年生たちも、大勢、勉強会に出席しました。 ...
2014年春に卒業する学生たちの就職活動が12月1日より本格的にスタートしたことにあわせて、ODCも、来年度卒業を迎える1年生たちを集めて、就職準備ガイダンスとして就職WEEKを開催。朝10時からのプログラムにはアニメーション学科とコンピュータグラフィックス学科の1年生たちが集まり、まず、就職センターの藤井先生、そして青山校長の講義を聴きました。藤井先生のレクチャーは、ジョブハンティングガイドに記載されている事柄に...
アニメーションの1年生の実習授業「アニメワーク」では、いろいろな技法を使ってのアニメーション制作体験を行っています。カットアウトアニメーションの素材を作成中。カットアウトとは、切り絵のこと。言わば、平面の人形のような素材を使って、アニメーションを作る技法。肘や膝、関節のところで切り離してキャラクターを作っておけば、いろんなポーズにして動かすことが可能です。クレパスで絵を描いたペーパーアニメーション...
アニメーションの1年生の「ジョブアクセス」では、就職活動のガイダンスを行っています。本格的な就活の前に、しておかなければならないことは、自己分析。自己分析と言っても、これまでの自分を振り返るだけでなく、大切なことは、自分自身を知った上で、将来どうありたいか、仕事を通じてのこれからの夢、理想、生きがい、かっこ良く言えば人生のロマンは何なのかをイメージしていくことです。過去のことが大切なのではなく、こ...
教室にビデオカメラとモニターを持ち込んで、望遠レンズと広角レンズによる画面表現の違いを解説しました。同じ大きさのキレイキレイハンドソープポンプを、縦に置いて、二つが画面に収まるように構図を作ってモニターに映し出しました。広角レンズでキレイキレイの手前のボトルが、フルショットサイズになるようにカメラポジションを決めて、撮影するとこんな画面になりました。遠近法、透視図法の理屈で、奥のキレイキレイハンド...
学校祭の学科イベントである、アニメーション特別授業を行いました。10月28日の「国際アニメーション・デー」にちなんだ上映イベントは、アニメ業界で活躍している卒業生の学生時代のアニメーション作品をいくつかピックアップし、後輩たち1年生に観賞してもらいました。1年生たちからのリクエストにお応えして1.森本晃司さんの『くずの葉きつね』2.井上俊之さん、佐藤豊さんの『滝』3.浅香守生さんの『Festival』4.青木先生の『ま...
新入生の秋の学校祭イベントで恒例となっているプレゼンマラソンですが、今年のアニメーション学科の有志は、昨年と同じ、商店街を舞台にしたアニメーションを制作します。そうしようということではないのですが、偶然、2年連続となりました。最初の学生たちのアイデアは、「大阪」の課題テーマに対して。大阪のおばちゃんをとりあげて、その生体のえげつなさ、バイタリティ、濃いキャラクター性をアピールしよう! というもので...
先週ロケハンして手に入れた資料を役に立てて、この日は、絵コンテを描写しました。現実に目の前にある世界が舞台です。デッサンにもとづいて、背景も描写しました。アイレベルを意識して、カメラポジションを実感し、アングルとショットサイズを選択して描写していく。まるでレイアウトを描くように、絵コンテを描写する。空想の絵を描くだけでなく。写生するように描写することも大切です。...
絵コンテ描写の ための、校内写生デッサンを行ないました。 課題で 配布されたシナリオは、学校が舞台。絵コンテを描くとなると、リアルな背景描写が大切です。そのためには、確かな、場面の情報が必要です。 そのための、資料としてのデッサンです。 カメラポジションとカメラアングルを意識した、ロケーションハンティングを行ないました。 『けいおん!』の 舞台となった豊郷小学校旧校舎。『花咲くいろは』の石川県金...
アニメーションの 背景を描写するために必要な、基本テクニックの補習授業。 溝引きです 筆で直線を描写するためのテクニックです。 後期、アニメ背景の授業では、課題で、室内や建物を描かされるそうです。 前期の、空、雲、樹木といった自然のものではなく、人工的なものを描写します。 人工的なものには直線が多い。 溝引きのテクニックは必要です。 不透明水彩の 重ね塗りテクニックは、不透明の特徴を活かして、奥のものか...
1年生アニメーション学科の前期の補習授業です。キャラクターをスケッチして、そのキャラクターを画面の中で歩かせるアニメーションを作成しました。まずはキャラクターデッサンの復習。普段描いている、描きやすいプロポーションで、思った通りにスケッチしてもらいました。 彼のキャラクターのプロポーションを見ると、十頭身ぐらいかな?腰の位置が高く、足が長い。いつも、これぐらいの頭身で、人物を描いてるの?って、訊くと...
アニメーション1年生の 学期末制作課題は、アニメーション制作の企画を、ボードに展示プレゼンすること。 23人を三つのグループに分けた。 ひとつは 大阪をテーマにした秋のプレゼンマラソンの、アニメーション制作を目指して集まったチーム。 もうひとつは 秋の学校祭のゲストをキャラクターにして、彼女の楽曲を画面の中で躍らせて動かして活躍させるアニメーションを制作するチーム。 みっつめは 同じく、秋の学校祭のゲストを...
アニメーション1年生の 学期末課題は、9月から制作を始めるアニメーションのための企画ボード3枚。ストーリーボードとキャラクターデザインと美術ボードの作成。グループワークです。 グループは3班 2班は、秋の学校祭のゲストを歓迎するプロモーションアニメーション制作。 みっつ目の班は プレゼンマラソンチーム。...
アニメーション学科の新入生に、キャラクター制作のノウハウを指導。アニメキャラと言えば、テレビのアニメに登場する、マンガでありながらも、奥行きのある画面に対応できる、ちょっとリアルも意識した、例のスタイルのデザインのものが定番ですが、そういったイラストを描くという視点でk描くのではなく、本来のキャラクター創作の視点でデザインする方法を伝授。テーマは先日から「映像演出論」の教材で使用している映画『ニキ...
アニメワークのふたつ目の課題は、動画を描く課題。変形・変身・変態のメタモルフォーゼです。友だちの顔を別の友だちの顔に変化させて行くアニメーション。もちろんアニメ的な発想でね。学生たちにアドバイスしたことは1.遠まわりして動かせ!2.変化だけでなく、表情を動かしたり動作をつけたり、生き物のように感じさせよ!3.シルエットにこだわらずに、大きくなったり小さくなったり、奥に動いたり手前に近づいたり、立体的にイ...
アニメーションの 新入生のデジタルワークの新しい課題は、Photoshopを使っての写真の模写。くだものリンゴのリアル描写。 実習「イラストレーション基礎」で、色鉛筆を使って描写の演習を行なった学生たち。リンゴを描くのは2回目です。一度、アナログでデッサンしているので、初回にはない客観的な視点で描写できたのじゃないでしょうか? 「イラストレーション基礎」では、対象のリンゴは各自で用意しました。持参の...
洗いものをしたり 水を使う授業が、すっかり少なくなってしまった。 デザインの学校って、水道、洗い場って、必要な施設だったのに、絵具を使う実習授業がうんと少なくなってしまったものね。 でも アニメーションの新入生の「アニメーション背景」の授業では、こんなふうに、洗い場で並ぶ光景が日常茶飯事です。 前期は ポスターからを使った描写の課題が中心。 ぼかした空をバックに、樹のシルエットを描写しました。 川端先...
5/10アニメワーク ゾートロープ完成の週。 宿題は、動画のイラストを着彩して仕上げてくることでした。 授業内で組み立てて完成です。 大切なことは、スリット(すき間)を作ること。 広すぎてもいけないし、狭すぎてもいけません。 スリットが広いと すき間から覗いた画像が、流れて、ブレて見えます。 狭いと、画像が暗く鮮明に見えません。 程好い広さがあるのです。 動画の 1枚1枚は、太い線ではっきりと描きましょ...
アニメーション学科新入生の実習「デジタルワーク」のパソコン入門授業。キャラクターデザイン学科やグラフィックデザイン学科が、ソフト「Adobe Illustrator 」から入るカリキュラムですが、映像系のアニメーションは、「 Adobe Photoshop」からのスタートです。 自作のキャラクターに色をつける課題を行っています。 自分の得意なキャラクターを教材に使っています。それぞれ個性があっていいじゃないですか。 このキャラ...
アニメーションワーク の最初の課題「ゾートロープ」の工作開始。 A3サイズの イラストボードの裏面を、ポスターカラーで真っ黒に塗りました。 先週配布した、七角形の箱の展開図をトレスダウン。 展開図をカッターナイフで切り抜きました。 工作には、きれいに仕上げるための、こういった、ちょっとした細工がとても大切です。スリット(隙き間)を作るための細工が難しい。 組み立てやすいように、切り込みを入れました。 ...
3人グループ を作って、それぞれが担当する図形を決めてもらいました。 丸、四角、三角…。其の内ひとつは、半分黒く塗ってもらいました。 自分の 担当した図形を、配布したプリントの七つのフレームに、位置も大きさも自由に描いてもらいました。 実は これは、ゾートロープの展開図。 書き上がったフレームを、ランチボックスを使って、さっそく撮影しました。 新入生たちは、無造作に描いた図形が、デタラメに、又は規則性を...