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糸子の行動にはデザインを学ぶことへのヒントが一杯

NHK連続テレビ小説の
『カーネーション』の第5週のダイジェストを、たまたま見ましたが、面白かった。
先日の11月6日の日曜日。
前の週のダイジェストを見せてくれる、同局の朝の番組でした。

NHKのホームページ

NHKネットクラブの番組説明には、このようにあらすじが紹介されています。

糸子(尾野真千子)は、心斎橋の百貨店を訪れ、店員の制服を作らせてほしいと、じか談判するが、支配人の花村(國村隼)から、あっさり断られる。しかし数日後、試作した制服を自ら着て百貨店を訪れ、採用される。ただし一週間後に20着を納品するのが条件だった。糸子はミシンがある神戸の松坂家に行こうとするが、あれだけ洋服作りに反対していた善作(小林薫)が、糸子のためにミシンを買い、家族総出で制服を作ることになる。

女性店員の制服は和服そもそも
糸子が百貨店の女子店員の制服を作らせてほしいと提案した理由は…
東京・銀座のデパートの火災で、女性店員が着ていた制服が着物だったため多くの死傷者を出したことを新聞記事で読み、もし、彼女たちが洋服の制服だったら、大勢の命が奪われずに済んだのではと考えたから。

気持ちが
真っ直ぐな糸子は、いてもたってもいられない。
手元にあった一着の自前の洋服を手にし、心斎橋百貨店にアポなしでとびこみ、支配人に「おたくの店員さんの制服、ウチに作らせてほしいんです!」と頼みこむ。
もちろん反応は
「…はあ?」

制服作らせてください「時代の流れからいうても百貨店の制服は洋服になるべきです!動きやすうて、衛生的で、時代的です!その新しい制服をうちに作らせてほしいんです!
うちは東京の根岸先生のご指導を受けました。腕には自信があります! …例えばこれみてください! ちょっと急いだよって、くしゃくしゃやけど…」

糸子は風呂敷から洋服を出して見せる。
制服のイメージからはほど遠い普段着のワンピース。

「わかりました。はい。お帰りはあちら」
思った通りの結果。

しかし、行動に移したことで、糸子は情報を手に入れることが出来る。

「百貨店の制服というものはいわばその店の顔みたいなもんです。新しい制服を作るという事は店の新しい顔を作るという事です。おたくに頼む訳にはいきません」

「なんでうちに頼んでもらへんのですか?」

「そら当たり前やがな。ポッと入って来たどこの誰とも分からんお嬢さんにそのシワシワな服一枚見せられただけで任せられますかいな。そんな甘いもんやない。実績がちゃんとあって信用のおける洋裁屋さんはなんぼでいはります。そっちに頼みます」

「おっしゃるとおりです。でも、一個、聞いていいですか?

「…短くね」

「新しい顔っておっしゃった制服は何が一番大事ですか?

「パッと見て『ええな』って思えるデザインやね」

このやり取りを見て
大切なことを学ぶことが出来る。

1.行動に移すこと。

2.必要な情報を聞き出すこと。
先方が何を求めているのか、欲しがっているのか、必要としているのか。
このことは、考えても答えは出てきません。
訊ねなければ。
聴いてみないと。

支配人の言葉から「デザイン」という言葉が出てきましたが、服の形や色彩や素材も大切ですが、何よりも、相手の考えているものを聞き出すことが、デザインのスタートとして何よりも大切なことだと改めて感じた。

「おおきに!」糸子は礼を言って部屋をとびだす。
なんとか希望に応えたいと、自身の制服を作る夢に向かっていく。

糸子はその夜遅くまでデザイン画をたくさん描いた。
翌日、朝一番で百貨店に行き、再び支配人を呼び止め、風呂敷から昨晩描いた山のようなデザイン画を見せる。
「ふーん、あきませんな」突き返えされる。
支配人はあきらかにうっとうしい彼女から逃れたい様子が見てとれる。

デザイン画を持参する糸子 

「あきませんか?どこが?どこがあかんのですか?」
しかし、支配人は糸子を無視して歩き出す。
「教えて下さい!あかんとこ直しますさかい!」糸子は尋ね続ける。

「甘えたらあかんわ。何が悪いかそれを考えるのはあんたの仕事やろ?」
もう、関わりを持ちたくないという決定的な一言!
しかし、糸子は
「…すんません。そうでした。ウチの仕事でした」

ネガティブにあきらめず、きつい言葉にも愚痴らず、自分に何が出来るか前向きに考える。
このような、良い意味での鈍感さって、大切なんです。

切れずに謙虚に受けとめた糸子のリアクションが功を奏したのかも…

「よおは普通なんや」
「仮にあんた以外の洋裁屋10人に出してもらっても、9人はこれくらい描いてくる。その程度のものはいらんということや」
支配人から、また、新しい情報を手に入れることが出来る。

否定されたんだけど、そう受け止めないポジティブさがデザイナーには必要。
支配人は、「こんだけ言ったから、あきらめるやろう」ぐらいの思いで言ったかもしれないが、糸子は「おおきに!」といって百貨店を出て行く。

帰ってから
さらに、イメージを思い描いて描く。
1日で発想やテクニックが変わることなど無いわけだが、でも、コミュニケーションで手に入れた新しい情報と更なるやる気は、新たにデザイン画を描くエネルギーになるし、描けば描くほど何かが生まれる。

さらに良かったことは
一人で悩まず、周りの言葉も手に入れたこと。
糸子が幼い頃から親交が深かった近所のお姉さんが、一緒になって悩み、助言してくれた。

自分以外の発想が加わる。
これ、まさにブレインストーミング

「百貨店ちゅうたらやっぱり色んな格好のお客さんがいてるやろ?
その中でこうぱっとめについてこの人に案内してもろたら嬉しいな。この人から買いたいな、何かそういう服っちゅうのがあるんとちゃうんかな」

「見てるだけで楽しなって話しかけたなる、ついて行きたなる…そんな服を描こう!
そして、ウチが嬉しなる服を描こう」

糸子はひたすら机に向かってデザインを行った。

見せてみぃ徹夜で描いた明け方。
父・善作が部屋に入ってきた。
「描いたもん、わしに見せてみい」

洋服に関心が無い親父に見せても仕方が無い。
でも、糸子は仕方なくデザインを描いた紙を渡した。

「お前、ワシに洋服は分からん思うてるやろ?へへへ…それがわかるんじゃ!同じ糸のもんやさかいな」
アホなおっさん。
案の定、「ふーん…」と答えるのが精一杯。

「しかし何や、かったるい話やな。さっさと見本作ったったらええやないけ?こんなチョロチョロした絵を見せられるより現物をやな?『これです!』っちゅうてバーンと見せられて方がよっぽどオモロイで?」

「…ホンマやな。ばーんとな。そっちの方がオモロイな」
でも、性悪親父は、生地代は出さない。

仕方ない糸子は、神戸のおじいちゃんから戴いて貯めていた宝物をお金に換え、上等な生地(その店で3番目に上等な生地というのがおもしろい)を手に入れ、二日間徹夜で縫い上げた。
 
縫い上がった制服 

「なあ、見て見て!ええやろ?ええなあ、これ…なあ? 後も見て!」
自分で着て朝食に集まった家族にお披露目。
「こんな人百貨店にいちゃったらなんや話したなるやろ?ついて来たなるやろ?」
妹達「なるなる!」歓声をあげ糸子の服を褒めた。

「お父ちゃん!どない?」
「お前な!それそのまま着ていけ! その支配人か? 待ち伏せして頭下げて風呂敷を広げて見てもらうそんなかったるいことせんとやな、そのおっさんの前にそれ着てばーん出てってやな『これです!』言うちゃれ! その方が話早い! ほんでオモロい!

適当な発言やけど、オモロい。
それって、素敵なプレゼンや!

どう? 店員に尋ねる糸子は心斎橋の百貨店に到着すると、玄関付近の案内係の女性たちに自分の着ている制服を見せ、
「どないですか? おたくらの制服に」
「うちらの?」
「ええわあ。ウチも着たいです」
「おおきに!よっしゃ!ほな行ってきます!」糸子は、いつもの、支配人の待ち伏せ場所に向かった。
達成感プラス、店員の反応を味方に出来て、糸子は嬉しい。勇気百倍!


「あ!…こんにちわ!小原でございます!」緊張で糸子の声は裏返った。
「ああ」支配人は、しばらく姿を見せなかった糸子のことに、最初気づかなかったのか、着ている制服が立派すぎて糸子を別人と思ったのか?
「見本作って来ました!どないですか?」糸子は着ている制服を見せた。

支配人は糸子の制服姿にしばらく注目。

「…ちょっと、そこ立ってみて」
百貨店の入り口に糸子を立たせた。
なんと、支配人はメモをとり始めた。
続いてエレベーター前に立つよう糸子に指示。

すると、立たされていた糸子に客が話しかけてきた。
「なあ、ネクタイいうたらどこにおまんの?」
やった! お客さんが店員さんと勘違い)
「おばあちゃん、ごめんちょっと待っててな!」糸子は従業員にネクタイの場所を尋ねた。

プレゼン成功の瞬間だ!
最高の場面を支配人に見せることができたね。


シーン変わって支配人室
糸子が一人でで待っていると支配人が部屋に入ってきた。

「結論から言いましょうか。あんたの制服、採用です」

緊張でこわばっていた糸子の表情が明るくなる。

その後、
「新年の初売りから新しい制服を、ドーンとお披露目したい」
「あと一週間。20着間に合うか?」
「もしあんたのとこが無理やったらデザインだけ買わしてもろて縫製はよそに頼む手もある」
「やります!」

無茶な注文を強気に受けて、ここからドラマはドラマチックに展開していくことになるのだが、そんなふうな『カーネーション』の第5週です。

ミシンを手に入れた糸子 

このように
糸子の一連の行動は、デザインを学び業界デビューを目指す学生諸君にとって大切なヒントになることをたくさん提供しています。
けっしてテレビドラマというフィクションなんだからって、他人事のような感想を持たないでもらいたいと願います。
だって、これって作り噺ではなく、ファッションデザイナーとして活躍するコシノヒロコ・ジュンコ・ミチコの「コシノ3姉妹」を育て上げ、自らも晩年同じ職で活躍した実在の人物・小篠綾子の実話に基づく物語なのだから。

脚色されているところは大いにあるのは確かですけどね。

でもね、事実はもっと厳しく困難だったはずだと思います。ドラマ以上に。
もっと女性に厳しかったでしょうし、今までの常識から脱出するのって勇気が要ることですし、老舗の百貨店なら変化を好まなかったはず。
いつの時代も先駆者は大変な苦労をするものです。

困難に直面
している学生諸君。あきらめずに立ち向かっていく姿を参考にしてほしいと思います。

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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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