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後期デッサンは鉛筆で

1年生の
後期「デッサン」は、画材が木炭から鉛筆に替わります。
これは、課題のテーマが明確に「描写」に替わったということ。

鉛筆デッサン15週間かけて
ひとつの対象を、アングルを変えて、画面にふたつ並べて描くことが最初の課題ですが、キャラクターデザインの1年生は、来週のこの時間、美術館への見学を計画していますので、少々課題の変更をしました。

先ず、今週、第1回目は、鉛筆描写のトレーニング。
前期に学習した、鉛筆の持つ表現についての再確認。
対象の石膏像の、全体を描くのではなく、目、鼻、耳、唇といった部分をクローズアップして描写してもらうことにしました。
これなら、構図を意識せず、描写に専念出来るでしょ。

鉛筆の持つ濃淡の表現の幅を思い出してもらう作業に徹しました。

ひとつの石膏像の
部分をバラバラにして、それぞれに注目しながら描く学生もいましたし…
部分を描く1 部分を描く2 部分を描く3

唇なら唇にこだわって、いろんな石膏像の唇を描いて並べる学生もいました。
唇フェチ

まるでフェチですが、石膏像によって表情が違うわけですから、描き分けとしては素晴らしい着目です。

唇1 唇2 唇3 唇4 唇5 唇6

同じ石膏像でも、アングルが変わるとイメージが変化します。
アングル1 アングル2

クローズアップするということは
目標にうんと近づかないといけない。遠慮して遠巻きにして観察すると、細部の観察はおろそかになるし、描写も小さくなるようです。
居心地のいい場所から動かない学生もいれば、積極的に移動しながら対象を探す学生もいます。
立って描いたり、しゃがんで描いたり、視点(アイレベル)に工夫をしながら描く学生もいました。 

デッサン1 デッサン2 デッサン3 デッサン4 デッサン5 目
後期デッサン 

鉛筆の芯の状態は大切です。
自分で小刀を使って、描写に適した芯の状態を作りながら制作しましょう。

長い芯 少し長め 再び長め

異様に長く鉛筆の芯を出す削り方をしている学生がいました。
ちょっと、やりすぎですけど、鉛筆の重さにまかせて優しく描写するには、これもテクニックです。

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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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