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Panasonicのコマーシャルから【2】

昨日の更新で
画面が4:3から16:9のワイド(横長)の画面に変わってから、フルショットやアップショットの構図を作ることが難しくなってきていることにふれました。
画面がワイドになって、空間や世界の広がりやパノラマなイメージを表現できるようにはなりましたが、特定の人物をフルショットサイズで構図にすると、画面の左右に余計なものが数多く写り込まれてしまうという不都合が生じます。
バストショットや、顔のクローズアップにしても同じことが言えます。
画面の主役の顔以外のものが画面内に映り込むので、本来のクローズアップにならない!

たとえば
こんなシーン(場面)があったとします。

nishiguchi1


注目したいNishiguchiにクローズアップすると、従来の4:3のスタンダードフィルムだとこのようにトリミングされます。

nishiguchi3

意図通りの画面となります。

これが、16:9の横長な画面だと…

nishiguchi2

ね、NishiguchiとOhtuka&Shimaちゃんのショットになってしまう。Nishiguchiのクローズアップとは言い難い画面になってしまうでしょ。

映画やアニメーションは
フレームという枠が、最初に決まっているので、マンガのコマの様に、その場に応じて、サイズや形を自由に変えることは出来ません。最後まで、決まったサイズに統一されています。

マンガなら、このような縦に長いフレームも、自由に使えるのにね。
マンガの場合

トリミングとは
このようなことです。
トリミング

映画の画面も
テレビの画面も、4:3(1.37:1または1.33:1)のスタンダードだった頃の話しです。
映画が、テレビに娯楽を奪われ始めた1950年代、テレビとの差別化を図るために、投影するスクリーンを巨大化させる方法が行われました。
スペクタルを強調させて、大きなスクリーンに大きく映し出して、映画の「売り」をアピールしたのです。
70ミリフィルムを使った「スーパーパナビジョン」や、スタンダード35ミリフィルムを3つ並べた「シネラマ」。そして、横縦比が2:1以上もある、超横長の画面サイズ「シネマスコープ」というものも登場しました。
シネマスコープは、東宝の怪獣映画に夢中になった我々には、とても憧れのあるダイナミックな画面です。(東宝独自のシステムで、「TOHO SCOPE(東宝スコープ)」というワイドスクリーンの画面です)
TOHOスコープ

小学校1年生の
冬休みに梅田の映画館で見た『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』の、怪獣たちと画面の、巨大な印象は今でも忘れません。
怪獣の足下や、目玉のクローズアップ。どきどきしました。
帰りに立ち寄った阪急百貨店の屋上の、映画キャンペーンの怪獣着ぐるみショーに登場したゴジラが、がっかりするほど小さく思えた。

『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』

でもね
二足歩行するゴジラの造形は、シネマスコープには似合わない。
舞台の広さを表現する、パノラマ感は伝わるんだけど、怪獣の巨大さは半減してしまう。
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

かえって、脇役のモスラが羽根を横たえている、その大きさの方が強く印象に残っている。
モスラ
(ただし、この映像は映画『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』のモノではありません)

ゴジラは大好き
でしたが、ワイドスクリーンに似合った怪獣は他にいて、四つ足の怪獣や横長の造形のものがそうでした。
バラン
怪獣バランの最初の登場シーンでのフルショット画面は、怪獣の大きさを堪能させる画面だった。

モスラ
モスラは、幼虫のときも、ワイドスクリーンに似合った造形だった。
視点やアングルの面白さは、「ゴジラ」シリーズ以上の臨場感があった。

怪獣映画の
思い出話しになってしまったが、フレームと構図の話しに戻します。

名カメラマンの宮川一夫さんの
講演会を聞きに行ったときのはなし。
「ワイドスクリーンも数多く手掛けられておられますが、カメラマン泣かせの画面だと思います。宮川さんはどのように対応されていますか?」
の質問に対して。
「画面全部で構図を作ろうと思わずに、ワイド画面の中にスタンダードのフレームを作って、その中で構図を作るようにしています。画面の不要な部分は、手前に柱や樹を置いたり、影で隠したりして、切ってしまえばいいんだから」だって。
ビックリ!
でも、巨匠だから出来る、思い切った考え方。

たしかに
1960年、市川崑監督『おとうと』
1970年、岡本喜八監督『座頭市と用心棒』
1972年、斎藤武市監督『子連れ狼-親の心子の心』
の作品には、そんなダイナミックな構図が使われている。

さて
地デジ化以降、ワイドな画面が当たり前になった映像界。
19:9がスタンダードとなりました。
アニメーションの学生たちも、かつての正方形に近い画面の動画用紙に動画を描くのではなく、√矩形の横長の動画用紙に動画を描きます。
広がりのあるが画面構成が出来るようになりましたが良い事ばかりではないことを伝えてきました。
左右の動きは思いっきり動かせますが、上下の動きは、かなり制約がつきます。
画面の左右の余白を埋めるための背景の描写も大切になってきます。
頑張りましょう。
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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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