Entries

4/19こんなアニメーションを紹介

復活させた
アニメーション学科の理論授業。新入生の授業は「アニメーション概論」と「映像演出論」。今週はアニメーション概論。最初の授業なので、新入生に「こんなアニメーション見たことある?」って、学科のライブラリーからレーザーディスクのソフトを引っ張り出してきて、3時間たっぷりアニメーション鑑賞とレクチャーを行った。

「Balance」1989年/西ドイツ/7分
監督:クリストフ・ラウエンシュタイン、ヴォルフガング・ラウエンシュタイン(公式サイト:http://www.lauenstein.tv/)
アニメ バランス
凄く緊張感のあるアニメーションだったでしょ。皮肉とユーモアがありました。窓映社「独英ユーモア小史」(ハンス=ディーター・ゲルファート署)には、ドイツ人のユーモアについて、ドイツのユーモアは痛烈な皮肉を利かせることが特徴。ドイツの古典的風刺は対象を容赦なく打ちのめし、冗談事では済まない。滑稽でばかげたことに対するセンスもあり、物事が悪いほうにばかり傾くと、たいていは苦笑い。ドイツ人は自分について笑うことは少ないが他人を笑うことは多い。と書かれている。アメリカやイギリスの笑いと微妙に違うようだが、いかがでしたか?共感できる部分はなかったですか?


「The Fly」1980年/ハンガリー/3分
監督:フレンツ・ロシェフ
アニメ フライ
3分間ハエになった気分で見てください。
ハエの「見た眼」で画面が作られたアニメーション。とは言っても、ハエは複眼だから、実際はあんなふうには見えるはずはないんだけど、そんな野暮なことはいいじゃないですか。効果音も楽しみましょう。


「Tango」1980年/ポーランド/8分
監督:ズビグニュー・リプチンスキー(公式サイト:http://www.zbigvision.com/)
TANGO
アイデアが面白い。今ならレイアーを分けてCGで簡単にやってしまえることですが、フィルムにひとコマひとコマを何度も何度も合成を繰返して制作した作品。
コマをコントロールするって、まさしくアニメーション。


「The Conflict」1983年/ソ連/6分
ガリー・バルディン
コンフリクト1
コンフリクト2
コンフリクト3

テーマと素材の関係がこれほど適切で端的な表現ってないんじゃないでしょうか?
どんな反戦映画や反核兵器映画よりも、シンプルで分かりやすい。たった6分間のアニメーションなのに。

ここまで
アニメーションを見たところで、学生に聞いてみた。
前半は、ある、意図的な共通点を持った作品のラインナップをプログラム。何が共通か分かった?

一人の学生が「効果音が印象に残った」と発言してくれた。
惜しい!
確かに効果音の力があった作品ばかりだったが、すべて、台詞のないアニメーションでした。
言葉に頼らなくても、伝えたいことが伝わる。
アニメーションが世界共通の国際言語といわれる所以です。

「コンフリクト」に続き、核兵器による最終戦争をあつかったアニメーション。同じ戦争を扱ったアニメーションでも、こんな演出もあります。
「The Big Snit」1985年/カナダ/10分
監督:リチャード・コンディ
アニメ BIGSNIT
「コンフリクト」とは、真逆の視点で最終戦争を表現。
「愛と平和」が大会テーマである1985年第1回広島国際アニメーションフェスティバルで広島賞を受賞した作品。


こちらも、反戦をテーマにしたアニメーション。
「 Neighbours(隣人)」1952年/カナダ/8分/
監督:ノーマン・マクラレン
アニメ 隣人
「コンフリクト」「ビッグスニット」「隣人」の三本立てって、意味深いでしょ。
「隣人」のような技法で作られたアニメーションを、ピクシレーションと言います。

こちらもピクシレーションを取り入れたアニメーション
「Canon」1964年/カナダ/
監督:ノーマン・マクラレン
アニメCANON
この作品を見れば、音楽と動きのシンクロの楽しさと大切さがよく分かる。



スポンサーサイト

0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://odcanime.blog40.fc2.com/tb.php/1840-162d7235
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

QRコード

QR

プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

FC2カウンター

最近の記事

カテゴリー

自作オセロ

by some-news

ブログ内検索

かつて、「記事で目にしたなあ」という言葉があれば試しに検索してみてください↓
検索はずれの場合は…  ごめんなさい。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる