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こうでなくっちゃ3D映画

この夏も
劇場の大きなスクリーンで見ると迫力満点だろうと期待される、スペクタクルな新作の宣伝映像が、テレビ等で繰り返し映し出されている。『パシフィック・リム』『ワールド・ウォー Z』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』。これらも、通常料金に300円を足した観賞料金で3D上映されるのだろうか?

2009年の
映画『アバター』封切り後、当たり前のようにロードショー上映される3D映画。
2次元のスクリーンに3次元が映し出されるわけだから、こんな素敵なことはない。これからの映画表現に期待を膨らませた。
しかし、いざ映画館に足を運んで見てみると、どうも釈然としない。
それが何なのか、もやもやしたものがずっとあったが、グランフロント大阪の北館の「ナレッジキャピタル」にて常設上映されている、3D画面のデモ映像を見たら、そのもやもやがスッキリと晴れたた。

これがその映像
これこそ3D映像1

画面の上半分が従来の2D映像。下半分が新しい3D映像。

画面を見る位置、すなわち、視点を変えるとこんなことが起こるのです。

下半分に注目1

こちらの画面は、スクリーンに向かって、左よりの客席から見た画面。
そしてこちらは、右よりの客席から見た画面。

下半分に注目2

ほら! 上半分の2D画面は、客席のどの位置から見ても同じ画面でしょ。でも、下半分の3D画面は、球体の並び方の見えが全然違う。

同じように
左よりの位置から見た自動車の3D映像。

自動車3D左から
この角度からだと、開いたドアから車内は見えないが…

同じ1枚の画面なのに、右に移動して、スクリーンを右よりの位置から見ると…
自動車3D運転席見える
運転席の中が見えてくる。

風景の画面だとこうです。
画面中央に、縦に並んだ(奥・手前に並んだ)灯篭に注目。

寺1 寺2

3D映画を
見て、空間を感じきれなかった理由はここです。
3次元の空間に身をおいたとき、我々は視点の位置(映画の感覚で言うとカメラポジション)が変化すれば、奥行きのあるものや立体の見えが変化することを感覚的に理解しているが、「アバター」以後、発表された3D映画は、強制された視点でのみ見せられていたので、確かにとしての奥行きはあったものの、3次元の空間に身をおいた実感が得られない、中途半端な空間を見せられていたということです。

紹介した
3D映像は、静止画ですが、動画にも対応しているのです。
しかも、あの、ストレスを感じさせる3Dメガネ無しで観賞できるんですよ! 素晴らしいじゃないですか。

メガネ不要

無料で観賞できます。上映時間が決まっているわけでもなく、随時上映されています。
ぜひ、体験してみて。

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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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