FC2ブログ

Entries

ロボットは重たかったが物語は軽かった

パシフィックリム巨大ロボットと大怪獣の
激突が、大きなスクリーンで堪能できる映画『パシフィック・リム』。ハリウッドで頑張った芦田愛菜にも会えるよ。

『トランスフォーマー』や
『リアル・スティール』は、最近見たロボット映画で、それなりにロボットの出来に感動したが、『パシフィック・リム』はどうだろう? 宣伝を見るかぎりにおいては、期待できそう。
怪獣の出来具合は、はたして、『ジュラシック・パーク 』を初めて見たときの感動を、もう一度味あわせてくれるだろうか。

ロボットの
重量感は十分。デザインは、腰が高くウェストはくびれている。膝から下にボリュームがあればガンダムの造形。全体的には今風なシルエット。しかし、寄って見ると、鉄人28号の匂いがする懐かしさを感じる。色彩は地味で、どちらかと言えば、鉄のイメージを残している。
登場シーンが、格納庫であったり雨の中であったり海底であったり、はっきり見える場面が少ない。

アクションは、重さを強調させるため、『トランスフォーマー』のようなスピードの速い、軽い動きではない。
プラズマキャノンや装甲板が開いて発射される連装ミサイルランチャーといった火器兵器も用意されていて、チェーンブレードといった武器もあるが、基本は拳の打撃や組んだり投げたりの接近戦。

怪獣も
口から強い毒性を持つ溶解液を吐くが、日本の怪獣のように、熱線や光線を吐くことは無い。怪獣というよりも恐竜のイメージ。

ロボットも怪獣も、リアリティがあって存在感はあるが、映画に個性を作るなら、現実的よりも、もっと創造的なアイデアも必要だったかも。

ストーリーは
幼稚。地球外生命や宇宙からの隕石が地球に迫ってくるのに対し、世界が協力して地球の危機を救うというパターンをなぞったハリウッド得意の『インデペンデンス・デイ』ストーリーだ。
『パシフィック・リム 』の場合は、アメリカ、ロシア、中国、オーストラリアのロボットが怪獣に立ち向かう。
日本人はアメリカのマシンに搭乗するが、メイド・イン・ジャパンのロボットの活躍をもっと見てみたかった。 

設定のユニークな
ところは、ロボットの操作が2人のパイロットの神経や思考をロボット(イェーガー)に接続しシンクロさせることが必要。でも、これって北斗星司と南夕子だ! しかし、めんどくさいルールだが、このシンクロは作品のテーマと密接させている。
コクピットでのパイロットの動作はそのままイェーガーに反映される。これはジャンボーグAだ!
そのコクピットも、ロボット本体とは分かれていて、パイロットが乗込んだ後、接続される。これは、マジンガーZやグレートマジンガーだ!

北斗星司南夕子ジャンボーグAマジンガーZ

さすがギレルモ・デル・トロ監督は、日本アニメや特撮好きの、自称オタク。
イェガーも、『進撃の巨人』のエレン・イェガーからきているのか?

パシフィックリムイェガー 

映画が
大切にしているテーマは、辛さや悲しみの共有から生まれる仲間への信頼や敬意、心のシンクロから生まれる絆と協力だ。
主人公ローリー(チャーリー・ハナム)と戦いで失った彼の兄とのエピソードも、新しい相棒であるモリ・マコ(菊地凛子)との関係も、マコと環太平洋防衛軍の司令官スタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)も、そして、ニュートン・ガイズラー博士(チャーリー・デイ)とハーマン・ゴットリープ博士(バーン・ゴーマン)の二人の物語終盤の活躍は、テーマにブレ無し。

巨大ロボと大怪獣の
迫力満点の戦いも、最初は見入るが、次第に慣れてしまう。
テレビのコマーシャルで何度も見た画面が全て。
やはり、ストーリーは大切。 
 
主人公たちこの日は、2Dの吹替え版で観賞。
字幕を読まなくて画面に集中できるからという選択。
でしたが、声優の声は皆アニメアニメしていて、画面はリアルだっただけに、妙な違和感が気になってしまって馴染めなかった。
英語に騙されてファンタジーに浸る方が良かったかも。
博士二人の声優担当は、古谷徹と三ツ矢雄二。お二人の年齢を足し算すると118歳。でも、声はいつまでも少年です。
ガンダムもエヴァンゲリオンなど、日本のアニメは少年を主人公にすることが多い。主人公たちの成長がストーリーのテーマだから。
映画も、日本のアニメを模して、中学生ぐらいの年齢の主人公たちを揃えて作れば良かった。
画面がリアルになった分、大人の登場人物の似合う、もっと大人なストーリーとテーマであってほしかった。

映画のクレジットの最後に
特撮監督でストップモーション・アニメーションの巨匠『キングコング』のレイ・ハリーハウゼンと、『ゴジラ』の本多猪四郎監督へのリスペクトの言葉が登場。先人達の作品には、子供だましではない、作品の重たさがあった。

パシフィックリム大




スポンサーサイト



0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://odcanime.blog40.fc2.com/tb.php/1951-bccb0ad4
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

QRコード

QR

プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

カレンダー

08 | 2021/09 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

FC2カウンター

最近の記事

カテゴリー

自作オセロ

by some-news

ブログ内検索

かつて、「記事で目にしたなあ」という言葉があれば試しに検索してみてください↓
検索はずれの場合は…  ごめんなさい。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる