キャニメーションの森
2006年4月から開設していましたブログ「アニメーションの森」の続編です。デザインの専門学校で一昨年前40周年を迎えたアニメーション学科の学生たちの授業の様子やキャンパスレポート、卒業生の活躍を主に更新しておりますが、その役割はODCのホームページに任せて、ここのところは、プライベートなことをつぶやいています。
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新入生の
秋の学校祭イベントで恒例となっているプレゼンマラソンですが、今年のアニメーション学科の有志は、昨年と同じ、商店街を舞台にしたアニメーションを制作します。
そうしようということではないのですが、偶然、2年連続となりました。
最初の
学生たちのアイデアは、「大阪」の課題テーマに対して。大阪のおばちゃんをとりあげて、その生体のえげつなさ、バイタリティ、濃いキャラクター性をアピールしよう! というものでした。
八百屋で、1円でも安く買い物をしようと、値切るおばちゃんのストーリーでした。
指導側の方から、「それって、バラエティ番組や雑誌でさんざん取り上げられていることで、視点の新鮮さを感じられない」と、注文をつけました。

「大阪のおばちゃん学」 (PHP文庫) 前垣 和義 (著)
また、おばちゃんと八百屋のおっちゃんのバトルが、アニメの見所といったところなのでしょうが、勝った負けたの話しでもなかろうと。
えげつないおばちゃんを、悪のシンボルとして描くのも、発想として幼稚です。
大阪のおばちゃんと
八百屋のおっちゃんは良しとして、別な持って行き方はないか、さらに考えてもらいました。そして、新しく出て来た企画は、以下のとおり。
勝った負けたの熾烈なバトルをストーリーの結びにせず、値切る値切られるって大阪の日常のコミュニケーションで、買い物が終わった後も、「明日もええもん仕入れとってや」「また買いに来てや」って、楽しくすがすがしく終わる物語に変更することになりました。
大阪言葉での会話のやり取りって、他府県の人には、喧嘩や怒鳴り合いをしている様に聞こえるそうですが、大阪人の日常では当たり前のこと。平気で、思ったことを口に出したり、アホボケカスが親しみを込めたコミュニケーションであったりするのです。
そんな人間関係を、アニメーションから感じられるような仕上がりを目指してみようということになりました。
しかし
そんなコミュニケーションを交わしながら買い物ができる商店街も、最近では、シャッターが下りはじめ、人の活気が薄くなってきているように思います。
先日、紹介した文の里商店街もご覧の通りです。
セルフサービスがスタイルの大手のスーパーマーケットに人を取られ、客足は減少しています。
商店街の経営者の高齢化、後継者を作る努力が出来なかったことも、シャッターが下りていく原因になっています。
時代の流れで
どうしようもないことでしょうが、対面販売の良さが失われていくことは、それはそれでさみしいことです。
学生たちはそのことに注目し
値切り合戦を、イメージの悪い描き方をしたストーリーで描写するのではなく、対面販売の楽しさを感じさせるアニメーションに仕上げるためと、商店街の応援になればという思いをもって制作にかかるために、商店街の代表の方の所に取材に行くことにしました。
商店街協同組合の理事長が、心良く、引き受けてくれました。

商店街訪問。

商店街協同組合理事長に、アニメーション企画のプレゼンを行いました。

ぜひ、完成させてください
と、エールをいただきました。

秋の学校祭イベントで恒例となっているプレゼンマラソンですが、今年のアニメーション学科の有志は、昨年と同じ、商店街を舞台にしたアニメーションを制作します。
そうしようということではないのですが、偶然、2年連続となりました。
最初の
学生たちのアイデアは、「大阪」の課題テーマに対して。大阪のおばちゃんをとりあげて、その生体のえげつなさ、バイタリティ、濃いキャラクター性をアピールしよう! というものでした。
八百屋で、1円でも安く買い物をしようと、値切るおばちゃんのストーリーでした。
指導側の方から、「それって、バラエティ番組や雑誌でさんざん取り上げられていることで、視点の新鮮さを感じられない」と、注文をつけました。

「大阪のおばちゃん学」 (PHP文庫) 前垣 和義 (著)
また、おばちゃんと八百屋のおっちゃんのバトルが、アニメの見所といったところなのでしょうが、勝った負けたの話しでもなかろうと。
えげつないおばちゃんを、悪のシンボルとして描くのも、発想として幼稚です。
大阪のおばちゃんと
八百屋のおっちゃんは良しとして、別な持って行き方はないか、さらに考えてもらいました。そして、新しく出て来た企画は、以下のとおり。
勝った負けたの熾烈なバトルをストーリーの結びにせず、値切る値切られるって大阪の日常のコミュニケーションで、買い物が終わった後も、「明日もええもん仕入れとってや」「また買いに来てや」って、楽しくすがすがしく終わる物語に変更することになりました。
大阪言葉での会話のやり取りって、他府県の人には、喧嘩や怒鳴り合いをしている様に聞こえるそうですが、大阪人の日常では当たり前のこと。平気で、思ったことを口に出したり、アホボケカスが親しみを込めたコミュニケーションであったりするのです。
そんな人間関係を、アニメーションから感じられるような仕上がりを目指してみようということになりました。

そんなコミュニケーションを交わしながら買い物ができる商店街も、最近では、シャッターが下りはじめ、人の活気が薄くなってきているように思います。
先日、紹介した文の里商店街もご覧の通りです。
セルフサービスがスタイルの大手のスーパーマーケットに人を取られ、客足は減少しています。
商店街の経営者の高齢化、後継者を作る努力が出来なかったことも、シャッターが下りていく原因になっています。

時代の流れで
どうしようもないことでしょうが、対面販売の良さが失われていくことは、それはそれでさみしいことです。
学生たちはそのことに注目し
値切り合戦を、イメージの悪い描き方をしたストーリーで描写するのではなく、対面販売の楽しさを感じさせるアニメーションに仕上げるためと、商店街の応援になればという思いをもって制作にかかるために、商店街の代表の方の所に取材に行くことにしました。
商店街協同組合の理事長が、心良く、引き受けてくれました。

商店街訪問。

商店街協同組合理事長に、アニメーション企画のプレゼンを行いました。


ぜひ、完成させてください
と、エールをいただきました。

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