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何故? イマジナリーラインを越えてしまった【1】

映画の
物語の進行を、不自然なく感じさせ、スムーズにイメージを伝えるために、大切とされる、場面内の想定線がイマジナリーライン。一つのシーンをいくつものカットに分けて撮影する場合のカメラポジションのルールである。

複数の
登場人物が会話する時など、それぞれのキャラクターをアップショットで撮影する場合、この、イマジナリーラインのルールを守って撮影しないと、向かい合って喋っているように、観客に感じさせることができなくなる。
一般的には、この用なケースで、対話者の間を結ぶ仮想の線として説明されるが、様々なケースにおいても、カメラワークや映画表現の原則として紹介されている。

今回は
場面の位置関係を、観客に分かりやすく伝えるためのイマジナリーラインの利用について学習。

教材に利用したのは
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の、湯屋(油屋)と銭婆(ぜにーば)の家との位置関係。

アニメーション『千と千尋の神隠し』の基本的な位置関係の設定は、舞台でいうところの上手(かみて)に湯婆のいる湯屋があり、下手(しもて)に銭婆(ぜにーば)の家がある設定となっている。

湯屋脱出千尋
湯屋から逃げる
海原鉄道
海原鉄道車内

だから、ご覧のように、画面の下手(向かって左の方向)に、目的地があるように感じさせる構図で、カット割りされた画面がモンタージュされている。

教科書通りの、正しいイマジナリーラインで構成されているカット割り。

お出迎え 

お出迎えの灯りも、銭婆の家のある下手からやって来て、千尋たちを案内します。
これも、正しいイマジナリーラインにのっとってモンタージュされています。

しかし
物語はその後、銭婆の家に到着。
やがて、白龍(ハク)がやって来て、千尋とハクは、湯屋に帰って行くのであるが、そうは見えない。
逃げて来た湯屋に戻って行くイメージではなく、さらに遠くへと進んで行くような表現になっている。

ハクと千尋
千尋とハク

常識的には
こんな(下図)位置関係に表現される方が理にかなっているはずですが、宮崎駿モンタージュでは、復路の方向が逆になってしまっている。

0せんと

これは、イマジナリーラインをまたいでしまって、逆の方向に写されるカメラポジションになってしまい、画面の構図が反対になってしまい、元いた場所に戻って行くようには見えなくなってしまっているのです。

銭婆の家までの
流れは、完璧だったのに、何故ここで、イマジナリーラインを超える表現をとってしまったのでしょうか?

イマジナリーラインを
わざと越えてしまう、どんでんというテクニックもあります。

イマジナリーラインを越えると、スムーズな映像の流れの繋がりに待ったをかけたり、観客に衝撃を与えます。そのショック感を逆手にとって、ドラマの転機や新しい展開に変化する時に、あえてイマジナリーラインを越える演出もあるのは確かです。

しかし、今回の、『千と千尋の神隠し』の場合はどうなのでしょう?


どんでんは
実写の場合だと、カメラマン、照明や美術のスタッフからとても嫌がられます。
それは、考えてみてください。それまでは、カメラの後ろ側から光が来てる様に照明を当てていたわけですから、どんでんに入られると、光源の大移動をしなければならないのです。
美術も、写っていなかった反対側のセットも、ちゃんとこしらえておかなければならなくなってしまう。

アニメーションの場合だと
キャラクターに対してはもちろん、背景においても、影の方向や光のあたり具合を、絵コンテやレイアウトで、しっかりと指示しておかなければいけなくなる。
キャラクターの向こうに何が写っているのかを、ちゃんと指示できるように描いて説明しておかなければなりません。
大変です。






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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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