キャニメーションの森
2006年4月から開設していましたブログ「アニメーションの森」の続編です。デザインの専門学校で一昨年前40周年を迎えたアニメーション学科の学生たちの授業の様子やキャンパスレポート、卒業生の活躍を主に更新しておりますが、その役割はODCのホームページに任せて、ここのところは、プライベートなことをつぶやいています。
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2月26日(木) 23:00 - 23:45
NHK Eテレ 『デザインの梅干』
第2回「仕組みのデザイン」

本日は、おにぎりが入口。
いつものように、「デザインの解剖」から。

市販のおにぎりを
並べてみて、気づいたことを話し合う。
仕組みというと、コンビニおにぎりでは当たり前になってしまった包装フィルム。


おにぎりの起源って?
2千年前の
弥生時代の遺跡 (石川県杉谷チャノバタケ遺跡)から出土されたおにぎり。
神様への捧げものだったと考えられている。
形がそのままの状態で残っているからの推測。
おにぎりの始まりは、信仰のために作られたと思われます。
三角形をしていることからも、そのことがうかがわれます。山岳信仰ってあるじゃないですか。
食用としては、屯食(とんじき)という握り飯が平安時代に登場。
宴会の時のみ振舞われる貴重なものだった。
携帯食として庶民に広まったのは、江戸時代以降。

110gのおにぎりには、約2500粒分の米が使われている。
米は、日本には600種類以上の品種がある。
これは、お米の家系図というか、血統図というか。
グラフィックデザイナー佐藤卓らしい品種の図。
これを見ると、お米って、すでに自然の植物ではなく、食材として人間が作ったもの、デザインしたもの、という感じがする。競走馬のサラブレットのようだ。
あっ! こんなところにコシヒカリがいてる。

五感を
使ったエクササイズ「デザインの体感」。
昨日食べた「ごはんの味を思い出して」という質問。
と、言われても、ご飯の味はごはんの味でしか…。
中には、ご飯食でなかった家も。米食の量は、年々減ってきているそうです。

お米の食べ比べ。

食べ比べをして「お米の味を言葉にする」エクササイズ。

お米の評価のポイントは6点。
言葉化してみて気づく感覚がある。

「コシヒカリ」「ササニシキ」「ゆめぴりか」

佐藤卓さんが
米を取り入れた後に残った藁に注目。

藁を使った優れもの。
米俵、草鞋、屋根、畳。
すべて、生活の中から生まれてきた「美」。
「デザインの未来」
未来のデザインのヒントを持っている人を紹介する。

第2回目は、触れる地球ミュージアム主宰・竹村真一(文化人類学者)氏。

お米って、一粒から何粒できるか、ご存知ですか?
ひと粒から株分かれして二千粒、毎年二千倍に増える魔法なんです。

どうなって、増えてるかっていうと、太陽エネルギーという自然の力で。
その力で炭水化物という、僕らが元気になれるエネルギーを、お米は作っている。
我々は、太陽エネルギーの産物を体の中で燃やして元気になる。
どんなソーラーパネルよりもすごい 「お米は太陽電池」なんだって。
お米ってそういうしくみなんだ。
「人を良くする」と書いて食。
お米を中心とした食生活は、人を良くする。
食事の三大栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物。
そういうバランスが一番いいのが和食。
日本は水が豊かな国と言われています。
確かに周りは海に囲まれていて、降る雨は多い。
だけど、火山国で地形が急峻で狭いので、土地に水は留まらない。
しかし、日本人は水田を作り、治水し、米を作ることで美しい風景を作ってきた。

ネガティブな状況を、工夫してポジティブにしてきた民族なのです。

さらには、環境や社会にやさしいことを1000年以上つづけて行ってきた民族なのです。

環境や社会にやさしいこと、すなわちサステナブル (Sustainable)。
これまでは
「昔の日本は自然がいっぱい」という「既知」でしたが、実際は、人の手を介して、長年かかって作られてきたものだったのですね。
人工ではないのです。
人と自然が共存してきたのです。
NHK Eテレ 『デザインの梅干』
第2回「仕組みのデザイン」

本日は、おにぎりが入口。
いつものように、「デザインの解剖」から。

市販のおにぎりを
並べてみて、気づいたことを話し合う。
仕組みというと、コンビニおにぎりでは当たり前になってしまった包装フィルム。


おにぎりの起源って?

弥生時代の遺跡 (石川県杉谷チャノバタケ遺跡)から出土されたおにぎり。
神様への捧げものだったと考えられている。
形がそのままの状態で残っているからの推測。
おにぎりの始まりは、信仰のために作られたと思われます。
三角形をしていることからも、そのことがうかがわれます。山岳信仰ってあるじゃないですか。
食用としては、屯食(とんじき)という握り飯が平安時代に登場。
宴会の時のみ振舞われる貴重なものだった。
携帯食として庶民に広まったのは、江戸時代以降。

110gのおにぎりには、約2500粒分の米が使われている。
米は、日本には600種類以上の品種がある。
これは、お米の家系図というか、血統図というか。

これを見ると、お米って、すでに自然の植物ではなく、食材として人間が作ったもの、デザインしたもの、という感じがする。競走馬のサラブレットのようだ。
あっ! こんなところにコシヒカリがいてる。

五感を
使ったエクササイズ「デザインの体感」。
昨日食べた「ごはんの味を思い出して」という質問。
と、言われても、ご飯の味はごはんの味でしか…。
中には、ご飯食でなかった家も。米食の量は、年々減ってきているそうです。

お米の食べ比べ。

食べ比べをして「お米の味を言葉にする」エクササイズ。


お米の評価のポイントは6点。
言葉化してみて気づく感覚がある。

「コシヒカリ」「ササニシキ」「ゆめぴりか」

佐藤卓さんが
米を取り入れた後に残った藁に注目。

藁を使った優れもの。
米俵、草鞋、屋根、畳。
すべて、生活の中から生まれてきた「美」。
「デザインの未来」
未来のデザインのヒントを持っている人を紹介する。

第2回目は、触れる地球ミュージアム主宰・竹村真一(文化人類学者)氏。

お米って、一粒から何粒できるか、ご存知ですか?
ひと粒から株分かれして二千粒、毎年二千倍に増える魔法なんです。

どうなって、増えてるかっていうと、太陽エネルギーという自然の力で。
その力で炭水化物という、僕らが元気になれるエネルギーを、お米は作っている。
我々は、太陽エネルギーの産物を体の中で燃やして元気になる。
どんなソーラーパネルよりもすごい 「お米は太陽電池」なんだって。
お米ってそういうしくみなんだ。

お米を中心とした食生活は、人を良くする。
食事の三大栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物。
そういうバランスが一番いいのが和食。
日本は水が豊かな国と言われています。
確かに周りは海に囲まれていて、降る雨は多い。
だけど、火山国で地形が急峻で狭いので、土地に水は留まらない。
しかし、日本人は水田を作り、治水し、米を作ることで美しい風景を作ってきた。


ネガティブな状況を、工夫してポジティブにしてきた民族なのです。

さらには、環境や社会にやさしいことを1000年以上つづけて行ってきた民族なのです。


環境や社会にやさしいこと、すなわちサステナブル (Sustainable)。
これまでは
「昔の日本は自然がいっぱい」という「既知」でしたが、実際は、人の手を介して、長年かかって作られてきたものだったのですね。
人工ではないのです。
人と自然が共存してきたのです。
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