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【4/23】アニメ概論

先週は
日本で最初のテレビアニメを紹介。
今週は、世界で最初のアニメーションを上映。

とは言っても
世界最初のアニメーションは諸説あります。
授業では、ジェイムス・スチュアート・ブラックトン(アメリカ)が発表した『愉快な百面相』(1906年、原題:Humorous Phases of Funny Faces)を紹介。

愉快な百面相

これら貴重な映像も
今では、YouTubeで検索して見ることが可能ですが、海外では、研究資料としてソフトを簡単に購入することが出来るんです。
ハワイ大学の教授から寄贈していただいた、DVDソフトとプレーヤーを使って授業。

ハワイ大学

現在のアニメーションの原点となったものは、18世紀のピーター・マーク・ロジェによる残像の研究までさかのぼることができます。この後、残像を利用した動く絵を見せるフェナキスティスコープ、ゾーイトロープなどが考案されました。しかし、少人数で遊んで楽しむ原理を利用した玩具だということでで、映画としてのアニメーションとは区別しました。
ドイツの科学者が発明したマジック・ランタン.や、古くからのジャワの影絵芝居や日本の写し絵など、投影する技術が発展します。その技術とあいまって、現代のアニメーションのスタイルへと近づいていきます。

フランスのシャルル・エミール・レイノーにより、手書きの絵を帯状の紙製フィルムに描き、動く絵を投影する装置テアトルオプティークが発表されました。
10月28日IAD1892年10月28日、レイノーはパリのグレヴァン蝋人形館で最初の動画公演を行います。『光のパントマイム』(Pantomimes Lumineuses)と題されたこの公演では、3本の演目が上映されました。『哀れなピエロ』(原題:Pauvre Pierrot)、『一杯のビール』(原題:Un bon bock)、『道化師と犬』(原題:Le clown et ses chiens)の3本です。
それぞれの作品は500から600枚の彩色された動画で構成され、上演時間は約15分間。レイノーは自ら映写技師を務め、公演にはピアノによる伴奏が付けられました。
そのつど操演する手法で、上映というよりも演劇に近いものであったが、動かして見せることを目的に描かれた絵を使用する、投影して観客に観せる、キャラクターが登場しストーリーがある、伴奏がついて音楽が演出する、これらのことから、エミール・レイノーの作品を、世界最初のアニメーションとする意見は大勢あります。
国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)も、エミール・レイノーが上映した10月28日を、アニメーションの誕生日と設定し、毎年世界中でイベントを行っています。

レイノーの
テアトル・オプティークと、その後、同じくフランスのリュミエール兄弟によって1895年から興行し始めるシネマトグラフには大きな違いがあり、それは、テアトル・オプティークは複製がきかなかったことである。
テアトル・オプティークは、レイノーが手作りして演じて見せる仕掛けなので、世界中で見ることができなかったのである。
50万人の観客たちに公演したといわれるテアトル・オプティークですが、やがて、映画・シネマトグラフに話題の座を奪われ、レイノーは、絶望のあまり、装置をを自ら破壊し、全てをセーヌ川に投げ捨てたといいます。

2000年の夏、吹田市千里の国立民族学博物館にて、特別展“進化する映像~影絵からマルチメディアへの民族学”が行われ、19世紀末当時のレイノーが演じたテアトルオプティークの再現に出会いました。今でも英国映画博物館でパフォーマーが展示会場で上演しているものです。

映像展 テアトルオプティーク

純粋な短編アニメーション映画としては、「愉快な百面相」の2年後の1908年に、フランスの風刺画家エミール・コールによって発表された『ファンタスマゴリ』(原題:Fantasmagorie)があります。

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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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