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アニメーション学会勉強会

毎月
アニメーション学会西日本支部主催で行われているアニメーションの勉強会は、大阪デザイナー専門学校が会場になっていますので、会員以外ですが、本校の学生はもちろん、卒業生も参加して講義を聞くことができます。
大学の教授の方たちの研究や業界報告などを、無料で聞くことが出来るんです。いいでしょ。

今月の
講師は、学会会員で、初代コミケ代表でもある原田央男さん。
「月刊アニメーション」「月刊OUT」の編集にも関わった原田氏が、「日本のアニメは何故動かないか」というテーマで、約90分の講義を行われました。

「月刊アニメーション」「月刊OUT」。懐かしい!

harada

アニメーションの歴史に
シンクロさせて、豊富な資料映像を交えながらの研究報告は、そうだろうなと考えていた自分なりの解答にも、確かな事実を示していただけた、勉強になった講演でした。

日本のアニメが、単に、漫画からのスタートだからということだけでなく、漫画の台詞や会話が日本のアニメを進化させたという、原田先生の解釈に納得。
マンガが会話を大切にしてきたから、日本のマンガ作品は、物語の深さや文化として成長していった。そのとおり。

ただ、そこから、声優の話しにながれていったのには、どうかな? 少々不満。

マンガの進化が日本のアニメーションが、欧米のアニメーション作品たちと違う展開をしていった大きな要因になっていることは間違いないと共感するが、さらに、映画の存在を欠いてはならないと思う。

手塚治虫をはじめ
何人もの日本のまんが作家たちには、映画を強く意識していたはず。
映画のカット割りを意識したマンガのコマ割りがあるように、映画の見せ方と切り離せない。
そのマンガが下地になっているのだから、アニメは映画の影響を受けている。
多くのアニメ作家は、アニメ制作に映画技法を意識したはずだ。
舞台劇の記録のように映画を作ることをせず、カットを割ったりモンタージュを屈指して映像を表現する。
カットを割ると、1ショットの中でたくさん動かして見せる必要がなくなってくることも事実。
個人的には、台詞の存在もしかり、映画を意識したまんが作家のマンガの表現が、また、映画を意識したアニメ作家のアニメ表現が、日本の動かさないアニメに大きな影響を及ぼしているのではないかと考える。

動かさないのではなく、動かせなかったということもあるし、動かす必要がなかったということもある。動かさない方が、何かを伝えるのに都合のいい演出もある。のべつまなしに動いているのが良いとも限らない。

原田先生の
お持ちの資料で大変面白かったのは、アメリカのテレビアニメで、「鉄腕アトム」とほぼ同時期にアメリカで放映されていた口パクアニメ作品があるのだが、その技法が興味深い。
口パクを、言わば別セルにしているのだが、実写の人の口の動きを合成しているのだ。
リップシンクロに対しての、日本と海外の視点の違いに、驚かされてしまった。

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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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