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画面の上手下手

ジム・ヘンソンの
『ダーククリスタル』を教材にして、観た。

タイトル


世界の破滅を救うことをたくされた主人公が、クリスタルのかけらを手に入れて、元のクリスタル本体に戻す旅をする映画だ。
マペットショーやセサミストリートでいくつものキャラクターを世におくったジム・ヘンソンの作品。

これらの画面を見ると、主人公は、画面の右から左に向かって旅をするイメージの映画だ。

ハジマリ
この画面は、冒頭の、、エピソードを紹介する画面。

トップ
城が中央より左側に寄っている構図は、城の所在が、左の方向(画面の下手)にあるイメージを感じさせている。

出発
この、の画面は、主人公の旅立ちの場面。
画面の右(上手)から左(下手)の方に向かって行くイメージの構図になっている。

ロング2

アップ
この画面は、ランドストライダーに乗って先に進むところ。

城


こういった
画面の連続を見ていると、右の方に主人公が,、元いてた場所があり、目的地である城は左の方にある認識を持つことが出来ると考える。


映画には
フレームがあるわけだが、舞台であるシーン(場面)には、いくつものカット(フレームに構図された画面)が連続されて連なっている。いくつものカットにあるアップショットはエスタブリッシュ・ショット (Establishing Shotの空間をトリミングしたものであるから、フレームは閉じられたもではない。
映画の画面の外にも空間は続いているのである。
なので、この映画のように、空間の上手下手の方向性が分かりやすい構成であることは、感覚的に世界観を手に入れやすい。
フレームの内外も含めて人物の配置やモノの位置関係が見えることはとても大切なことに思う。

以前
『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』には、この、上手下手の表現に疑問を感じる画面があることをとり上げた。

『となりのトトロ』についての投稿。
http://odcanime.blog40.fc2.com/blog-entry-2439.html

『千と千尋の神隠し』についての投稿。
http://odcanime.blog40.fc2.com/blog-entry-2438.html
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  • 2021-06-25
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プロフィール

大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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