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日曜美術館「ベルナール・ビュフェ」

ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は 
鋭角的なフォルムと強靭な黒い描線とモノトーンに近い抑圧された色彩による独特な画風で知られる画家。
NHK教育テレビ「日曜美術館」で紹介されました。

時代の証人画家〟と呼ばれたのは、第二次世界大戦後の不安感や虚無感を描き賞賛されたから。
しかし、番組では、画家の内面にテーマを向け、彼が本当に表現したかったのは時代の空気ではなく、みずからが抱える、どうしようもなく深い孤独だったことを紹介する。
貧しく抑圧的な少年時代の生活。
最愛の母の死。
たった一人、描くことだけを希望としていた青年時代。

「アナベル夫人」1959年ベルナール・ビュフェ結婚後
ほんのひと時、幸せを満喫するが、彼の孤独感は決して消えない。

晩年病気を患い、筆を持つことも不自由だったビュフェは死と向かい合うような作品をいくつも描く。
死への恐怖? 怯え?
もがき苦しみ、どうしょうもない孤独は、鮮やかな真っ赤な色彩であるが、その色彩を閉じ込めた太く黒い輪郭線が痛々しい。
「皮を剥がれた人体」1964年ベルナール・ビュフェ

しかし、死の直前に題材に選んだガイコツは…
なにか安心感を感じさせているようにも見え、死への恐怖を感じさせないようにも思う。
胸の真っ赤な心臓、やさしい瞳が描きこまれていて、まるで画家が境地にたどり着いたよう。

病的なビュフェの作品
ばかりを見てきたが、「アナベル夫人」(油彩画 1959年) 「死 No.16」」(油彩画 1999年)の2作に、新しいビュフェを見ることが出来、素晴らしい番組だった。

「死 No.16」1999年ベルナール・ビュフェ 

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大阪で、アニメーションの仕事に関わり、現在は、大阪デザイナー専門学校(旧称・大阪デザイナー学院)で、アニメーション学科とキャラクターデザイン学科の1年生2年生の担任をしています、森宏樹です。 手技や映像に関する授業を担当し、描いたり作ったりの指導をしています。

MORI Hiroki

Author:MORI Hiroki
たった15秒や30秒のコマーシャルが、大きな映画にも負けない感動を与えてくれる。
カメラマン宮川一夫が撮影した「トリスウィスキー」の作品は、大好きなCFのひとつ。

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